渡辺、東野組が金星…世界1位を撃破で白星発進「風を利用した頭脳戦だった」

引用元:スポーツ報知
渡辺、東野組が金星…世界1位を撃破で白星発進「風を利用した頭脳戦だった」

◆バドミントン ワールドツアーファイナル 第1日(11日、中国・広州)

 1次リーグ初戦が行われ、混合ダブルスで世界ランク3位の渡辺勇大、東野有紗(日本ユニシス)組が、同1位の鄭思維、黄雅瓊(中国)組をストレートで下し、白星発進した。

 世界1位の同ペアを下すのは、2018年全英オープン以来、2度目。アリーナの風がシャトルに与える影響を意識しながら、球を沈めて相手に攻撃に形を作らせなかった。渡辺は「フィジカル勝負というより、風を利用した頭脳戦だった。打たせて守って勝ったというのが大きい」。東野も「相手にミスが出ていたのにつきあわず、最後までやれた」と充実の笑顔がはじけた。

 世界1位の鄭思維、黄雅瓊組には今夏の世界選手権準決勝で敗戦。試合後に対策を聞かれた渡辺は思わず「逆にどう思いますか? もっと客観視しないと見えないというか…冷静に考えて強すぎでしょ。いつまでたっても無抵抗で、もっとやり方もあるんでしょうけど」と“逆質問”したほどの強敵だった。

 その相手を、年間成績上位による最高峰のツアーファイナルで撃破したことは、自信につながる一歩。東野は「昨年の3位を上回れるように頑張りたい」と前を向いた。8組で争う今大会は、2組に分かれて総当たりする1次リーグの上位2組が、トーナメント方式による準決勝に進出する。 報知新聞社