桃田賢斗、4年ぶりV王手「主導権を握らせないようにしたい」

引用元:スポーツ報知

◆バドミントン ワールドツアーファイナル第4日 ▽男子シングルス準決勝 桃田2―0王子維(14日、中国・広州)

 【広州(中国)14日=細野友司】各種目の準決勝が行われ、男子シングルスで桃田賢斗(25)=NTT東日本=は王子維(台湾)を21―17、21―12で下し、4年ぶりの優勝に王手をかけた。女子ダブルスで世界3位の永原和可那(23)、松本麻佑(24)=北都銀行=組は、同2位の福島由紀(26)、広田彩花(25)=アメリカンベイプ岐阜=組を下し、2020年東京五輪切符へ前進。男子ダブルスの遠藤大由(32)、渡辺勇大(22)=日本ユニシス=組も2年連続で決勝に進んだ。

 桃田が4年ぶりのファイナル制覇に王手をかけた。思い切って向かってくる世界19位に対し、強気を崩さなかった。「ネット前に踏み込む強気が良かった」。自身の前に行われた他種目の試合で、日本勢が3連敗していたこともあり「流れがよくなかった。何とか流れを持ってきたいという気持ちもあった」と汗をぬぐった。

 決勝では、世界8位のギンティンとの対戦が決まった。170センチと小柄でスピードが武器。日本代表の朴柱奉監督が、桃田の数少ないライバルとして挙げる強敵だ。過去10勝4敗のうち7勝がフルゲームの死闘。直近のフランスOP(10月)ではストレート負けした。桃田も「簡単に負けることはあっても、簡単に勝つことはない」と警戒している。宿敵と雌雄を決した先にある、年末のビッグタイトル。「一球でも多く返し、主導権を握らせないようにしたい」と気合を入れていた。 報知新聞社