サニブラウン「バツゲーム」海外練習で驚き体験談

引用元:日刊スポーツ
サニブラウン「バツゲーム」海外練習で驚き体験談

陸上男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が19日、日本スポーツ振興センターの対象有望アスリート研修会「有望ラボ2019」に参加し、自身の海外での活動について語った。

【写真】サニブラウンの低い姿勢からのスタート

研修には同じく海外を活動拠点にしている飛び込みの金戸凛(16)とスノーボードの川上蒼斗(15)も参加。後半は自らの海外強化について2人に講義を行う場面もあった。17年秋から米フロリダ大に進学し、海外に拠点を置くサニブラウンは「一年中暖かいし、施設も含め恵まれた環境にある。身近に五輪選手もいて動画とか見てもらったりコミュニケーションを取りながら新しいことを取り入れたりといろんな方にサポートしてもらった」と海外での練習のメリットを語った。

他競技と普段縁のないサニブラウンだったが、トレーニングする場所に飛び込み用のプールがあり「たまに10メートルの高さから膝を抱え込みながら飛び込んだりしている」とまさかの体験談。練習ではなく遊びでやっているというサニブラウンは「バツゲームみたいな感じ。水に入るときは結構痛いです」と周囲を笑わせた。

15歳、16歳と一緒に研修を受け、最年長となったサニブラウンは「普段はいつも年下なことが多いけど、自分も年取ったな」と笑顔を見せた。後輩たちへのアドバイスを問われ「どんどん新しいことに挑戦してもらいたい。自分も15歳ぐらいの時にいろいろ失敗した。いろんな失敗をすることで学ぶこともある」と話した。

11月にプロ転向。サッカーの香川、柴崎、バドミントンの桃田らと同じ「UDN SPORTS」とマネジメント契約を結び、東京五輪へ周囲の準備も整ってきた。「自己ベストも出せた。新たな発見もあったし、得られるものばかり」と19年を振り返り、半年に迫った東京五輪を「間違いなく人生の中で1番大きな大会になる」と話した。充実した1年を駆け抜けたサニブラウンは最高の環境のフロリダで今後もさらなるパフォーマンスを向上させ、東京五輪のメダル獲得へ突き進む。