バドミントン・渡辺勇大&東野有紗ペア、抜群連係で“メダル1号”へ…担当記者の注目選手

引用元:スポーツ報知

 東京五輪には多くの注目選手が存在する。本番で取材にあたる担当記者が、それぞれのイチ推し選手を紹介する。

 メダルラッシュが期待されるバドミントン。伸び盛りの有望株としては、混合ダブルスの渡辺勇大(ゆうた、22)、東野有紗(23)=日本ユニシス=組を挙げたい。

 19年世界選手権では同種目で日本勢初の銅メダルを獲得。トップ8によるワールドツアーファイナル(同年12月、中国)では1次リーグで世界ランク1位の鄭思維、黄雅瓊(中国)組を下すなど3戦全勝で突破した。準決勝では同ペアに雪辱を許したが、五輪金メダル候補を破った意味は大きい。渡辺は「イージーな相手と思われたくない。今後は、相手にプレッシャーも与えられる」と収穫を口にした。

 渡辺が167センチ、東野も160センチ。決して大柄ではないが、福島・富岡中時代から互いを知る巧みな連係面が強みだ。日本代表のジェレミー・ガン・コーチは「渡辺のカバー力は強いし、東野はネットプレーや(ショットの)バリエーションが豊富」と評価。18年3月の全英オープン優勝から台頭した2人が、成熟度を深めつつある。決勝開催日は5種目中で最速の7月31日。日本代表を勢いづける“メダル1号”に期待が高まる。

 渡辺は、16年リオ五輪8強の遠藤大由(33)=日本ユニシス=と組む男子ダブルスでも躍進。ワールドツアーファイナルで準Vするなど、2種目で表彰台が期待できる。バドミントン男子で同一五輪の複数メダルは、16年リオ大会の張楠(中国=男子複金、混合複銅)のみ。こちらの快挙達成にも注目してほしい。

 ◆細野 友司(ほその・ゆうじ)1988年10月25日、千葉県生まれ。31歳。早大から2011年入社。サッカー担当を経て15年から五輪競技担当。16年リオ五輪、18年平昌五輪取材。主に陸上、バドミントン、重量挙げなどを担当。 報知新聞社