バドミントン桃田、交通事故に遭ったマレーシアから到着

引用元:スポーツ報知
バドミントン桃田、交通事故に遭ったマレーシアから到着

 マレーシア遠征中の交通事故で負傷した男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が15日、成田空港に到着した。

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 桃田はクアラルンプールで12日まで行われていたマレーシア・マスターズに出場し、男子シングルスで優勝。13日未明、桃田、平山優サポートコーチ、森本哲史(あきふみ)トレーナーの日本人3人と運転手ら計5人を乗せたワゴン車が、クアラルンプール空港に向け高速道路を移動中に大型トラックと衝突した。日本協会の発表によると、桃田は顎部裂傷、眉間部裂傷、唇裂傷、全身打撲。平山氏は右脛裂傷、歯の損傷、全身打撲。森本氏は、右前腕骨折、脳しんとう、全身打撲を負った。運転手は死亡した。

 事故はバドミントン人気が高いマレーシアでも大きく報道された。病院ではマレーシア首相夫人から見舞いを受けた。世界選手権2連覇中のスター選手を襲った悲劇に、世界連盟(BWF)も声明を発表。トーマス・ルンド事務総長は「彼らに必要なサポートが全て尽くされていることを保証する」などと述べた。

 現地の担当医は、奇跡的に軽傷で済んだ桃田について「1か月ほどで練習に戻れ、今後の競技に影響はないだろう」としている。帰国後にはMRI(磁気共鳴画像)などの精密検査を受けて治療に専念する予定だ。大会復帰について、日本代表の朴柱奉監督は「治療の経過を見ていく事が前提ではあるが、体と心が安定すれば、今から8週間後の3月に行われる全英オープンを目標に準備をしていく予定です」と説明。銭谷専務理事も「本人や(所属の)NTT東日本としっかり連携したい」と慎重を期す考えを強調している。 報知新聞社