バド五輪レース最終戦は中国・武漢 選手も不安…山口茜「なくなるんじゃないですか」

バド五輪レース最終戦は中国・武漢 選手も不安…山口茜「なくなるんじゃないですか」

 バドミントン女子シングルス世界ランキング3位の山口茜(22)が31日、熊本県上益城郡の再春館製薬所「サクラアリーナ」で練習を公開した。

 現在、東京五輪選考レース終盤戦に入り、4月21日からは中国・武漢で東京五輪選考レース最終戦となるアジア選手権が予定されている。現地では新型コロナウイルスの感染が拡大しているが、開催可否については未定。同大会について問われた山口は「なくなるんじゃないですか…。身の危険を呈してまでやる必要はないと思います」と話した。再春館製薬所の池田雄一監督も「今のところ、絶対行かない方がいいですよね。このままなら行かせたくない」と指導者として複雑な見解を示した。

 世界バドミントン連盟(BWF)は29日に新型コロナウイルスに関する声明を発表。同大会の開催について主管のアジア連盟が見直しを行っているが、何らかの結論を下す状況にはないという。中止や代替地での開催などが考えられるが、当落線上の選手が五輪出場へラストスパートをかける舞台。今後はBWFの結論を踏まえ、日本協会が派遣などについての判断を下す流れとなる。