右目手術の桃田、1週間入院で運動再開の可能性も

引用元:日刊スポーツ
右目手術の桃田、1週間入院で運動再開の可能性も

1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれたバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25)が右目の眼窩(がんか)底骨折で全治3カ月と診断された。所属先のNTT東日本が8日、発表した。

【写真】眉間に生々しい傷痕が残る桃田

1月13日に交通事故に遭い、頭部裂傷や全身打撲などのケガを負った桃田は、15日の帰国後、全身の精密検査で異常なしと診断され17日に退院。2週間の静養を経て今月3日に日本代表合宿(東京)に合流した。ところが4日の練習で「シャトルがぶれる」と視界の異常を訴え、5日に合宿を離脱。試合に影響を与える目の部分とあって、7日に専門的な医師に診てもらったところ「右眼 眼窩底骨折」と診断された。8日に手術を行い、無事終了。容体は安定しており、今後1週間ほど入院するという。

NTT東日本によると、桃田は帰国後、目がかすむ症状が少々見られたが、生活に支障はなく、体の状態も順調に回復してきたことから、合宿に参加していた。静養中はラケットを握っておらず、練習初日の4日に事故以来始めてラケットを使った練習を行っていた。全治3カ月ではあるが、今後1週間ほどで軽い運動ができる可能性もあるという。

日本代表朴柱奉監督は日本協会を通じて「今回のことは驚いております。先ほど、結果を所属チームから聞いて一安心しております。今後に関しては手術後の経過を見て決めていくことになると思いますが、焦らずに回復に専念してほしいと思います。」とコメントを発表した。

桃田は3月11日開幕の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目指していたが、出場をキャンセル。今後の復帰についても未定となった。

試合に大きく影響する眼のケガであり、復帰についてはNTT東日本、日本協会が桃田本人と話し合いながら慎重に決めていく。

4月末まで行われている東京オリンピック(五輪)出場枠をかけた選考レースで現在トップの桃田は出場をほぼ確実にしており、金メダルも有力視されているが、今後の回復次第では復帰2カ月で本番を迎える可能性も出てきた。