バドミントンの男子シングルス世界ランク1位で、今年1月にマレーシア遠征中の交通事故で右眼窩底骨折を負った桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で事故後初となる会見に臨む。帰国時の成田空港では対応を控えており、事故後に公の場で取材に応じるのは今回が初めて。右眼窩底骨折からの再起を目指すエースが、どのような思いを語るかが注目される。
桃田は2月4日に一度は練習復帰した後、再検査で右眼窩底骨折が判明。8日に手術を受けて全治3か月と診断されたが、先月29日に所属チームで練習を再開するなど順調な回復を遂げている。代表チームへの復帰は未定だが、今年5月の国・地域別男子対抗戦のトマス杯(デンマーク)が復帰戦候補。金メダルが有力視される20年東京五輪に向けて、再起の道筋を歩んでいる。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、NTT東日本も万全の態勢で会見を実施する。会場内ではマスク着用とし、受付時には手指のアルコール消毒を実施。また、サーモグラフィカメラによる体温測定で37・5度以上の場合は、入室を禁止する。質疑応答で使用するマイクについても、都度消毒を行う。
◆桃田賢斗の交通事故経過
▽1月13日 前日まで開催のマレーシア・マスターズを制し、帰国のためクアラルンプール空港へ向かうワゴン車が高速道路上で追突事故。運転手は死亡し、桃田を含む日本人3人と技術スタッフ1人が負傷。桃田は顔面3か所に裂傷を負ったほか、全身を打撲。入院して処置を受けた。
▽15日 マレーシアから成田空港に帰国。しっかりした足取りながら、眉間や右顎の裂傷が痛々しかった。
▽17日 都内の病院に16日から入院して精密検査を受けた結果、身体に異常なしと診断されて退院。
▽20日 日本代表の朴HCと男子シングルスの中西洋介コーチが都内で会見。2月3日の代表合宿から復帰する見通しを明かした。
▽31日 代表合宿に予定通り合流すると発表。
▽2月3日 代表合宿が行われる都内の味の素トレセンに入った。
▽4日 事故後初めて練習を再開。「シャトルが二重に見える」と申し出る。
▽5日 代表合宿を離脱。
▽7日 精密検査の結果、右眼窩底骨折が判明。
▽8日 手術を受け、全治3か月と診断される。
▽13日 退院し、療養に入る。
▽29日 チームの全体練習に復帰。
▽3月6日 都内で事故後初となる記者会見。 報知新聞社
眼窩底骨折の桃田賢斗、交通事故後初めて語る…きょう午後4時会見では新型コロナ感染対策も万全に
引用元:スポーツ報知