交通事故で負傷のバド桃田が会見「東京五輪は金メダル狙う」

　１月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷したバドミントン男子シングルスの世界ランキング１位、桃田賢斗（２５）＝ＮＴＴ東日本＝が６日、復帰に向けて東京都内で記者会見した。２月２９日に所属先で練習を再開した桃田は「充実感もあるし、体の切れも戻ってきている」と順調な回復ぶりを口にし、出場を確実にしている東京五輪については「今までは（競技生活の）延長線上にある大会だと思っていたが、いろんな方に応援してもらい、今は本当に金メダルを狙っていきたいと思った」と決意を述べた。

　１月１３日の事故後、桃田が公の場で状況を話すのは初めて。スーツ姿で登壇した桃田は「たくさんのサポートや激励の言葉をいただいた皆さまに感謝の言葉を伝えたくてこのような場を設けさせてもらった」と説明。事故当時を「すごく眠くて車の中で寝ていた。多分、衝撃で起き、何が起きたか分からない状況だった」と振り返った。

　桃田はマレーシアから帰国直後の検査で顔面３カ所の裂傷と全身打撲以外の異常が見つからなかったが、２月上旬の日本代表合宿でシャトルが二重に見える違和感を覚え、右目の眼窩底骨折が判明。手術を受けて全治約３カ月の見通しと診断された。