桃田、家族に感謝も会話は「あまり覚えていないです」と笑み【会見一問一答2】

桃田、家族に感謝も会話は「あまり覚えていないです」と笑み【会見一問一答2】

 今年1月に交通事故に巻き込まれて負傷し、2月8日に右目眼窩底骨折の手術を受けたバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=が6日、都内で会見を開いた。術後、実家で静養していた間は家族のおかげで過ごせたと感謝したが、どのような会話があったかについては、「あまり覚えていないです」と、笑顔も見せて振り返った。以下、会見の一問一答の(2)。

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【各社質問】

 -目の状況について、詳しくうかがいたい。練習復帰した際にずっとシャトルが二重に見えていたとのことで、走ったらそうなるのか、動いたらそうなるのか、状況をうかがいたい。また練習は2カ月近くのブランクがあるがそのことはどう考えているか。

 「手術前は、正面はすごくいつも通り見えるんですけど、眼球を動かした時に物が二重に見えてしまう状況があって。術後はリハビリトレーニングもしていますし、少しずつよくなってきているのかなと思います。これだけ長い間バドミントンから離れたことはなかったですし、今は練習していて楽しいですし、充実した練習が出来ているのかなと思います」

 -今日会見を行う理由は。

 「本当に、たくさんの方から応援メッセージをいただいて、自分も文章では出していたんですけど、実際にこういうふうに自分の言葉で伝えることができていなかったので、ある程度、体の状態も心も落ち着いた、ひと段階したところで皆さんの前に出て、言葉で伝えたい、感謝の気持ちを伝えたいという気持ちがあったので、このような場を設けさせていただきました」

 -事故後に受け取ったメッセージの重さ、思いはどのように届いているか。

 「リハビリは…ここまで大きなケガっていうのをしたことがなかったので、すごく地味で苦しいトレーニングが多いんですけど。やっぱり、『またコートに戻った姿が見たいです』とか、言葉をすごくたくさんいただいて、ちょっと心が折れそうな時とか、そういう時に、もうひと踏ん張りできる力になっているかなと思います」

-ご家族との会話は。

 「手術をして、退院してからは、2週間、3週間ぐらいずっと実家にいて、絶対安静の生活を送っていて。いつも通り、自分が安心した生活を送ることができたのは、家族のおかげかなと思います。けど…どういう会話をした、とかはあまり覚えていないです(笑)。すいません」

 -東京オリンピックの前に競技に戻れるか不安を感じた時は。

 「やっぱりそれは、感じました。どれぐらい時間がかかって、本当に(手術が)成功するのかどうかも分からないし。手術をするか、保存治療か、っていう選択もすごく自分自身、迷いましたし。ちょっと心も折れそうな時もあったんですけど…。なんだろうな…。まあ、本当に、何回も言うんですけど、いろんな方のサポートだったり、言葉のおかげで、手術をして、しっかり治して、またコートに戻ってプレーしたいと思ったので、そういう決断ができたんだと思います」

 -日本協会の方はトマス杯(5月16日開幕・デンマーク)あたりから、ということもおっしゃっている。そのあたりでプレーできる感覚はあるか。

 「うーん…。自分の気持ちで言うと、出れるなら、すぐにでも試合は出たいぐらいの気持ちなんですけど、無理をしてしまうとケガをして、また練習できなくなってしまったりしてしまうので、相談しながら、ゆっくり、少し余裕も持って、今まで通りの…今まで通りというか、この機会に、今まで以上に強くなって戻るためにも、今は焦らずじっくり頑張っていきたいなと思っています」