桃田賢斗、コロナ余波で代表招集プラン見直し 朴コーチ「ステップ・バイ・ステップ」

桃田賢斗、コロナ余波で代表招集プラン見直し 朴コーチ「ステップ・バイ・ステップ」

 11日開幕のバドミントン全英オープン(バーミンガム)に出発する日本代表の朴柱奉ヘッドコーチが8日、羽田空港で取材に応じた。1月に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、2月に右目の眼窩(がんか)底骨折で手術を行った男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)について言及。今月中旬に予定されていた日本代表の国内合宿に招集する腹案があったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴う代表活動の日程変更で招集を見送ったことを明かした。

 本来であれば日本代表は全英オープン後に帰国し、国内合宿を経て今月24日開幕のインドオープン(ニューデリー)に向かうはずだった。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本旅券保持者の入国制限などの対応を行う国・地域が今後も増大することを懸念し、帰国せずに海外転戦になることが決定。日程の見直しにより今月中の国内合宿が消滅し、朴コーチは「本当は3月中、インド前に合宿があれば、(桃田が)こっち(代表)に来て見る予定だった。ナショナルチーム全体が全部変更になった」と語った。

 桃田は2月29日にチームの練習に復帰。今月6日には本人の希望で復帰会見を開いた。朴コーチは7日に桃田と電話で話したといい、「元気だと話ができた。(代表の)遠征中に時々コミュニケーションとりましょうという話もした」と振り返った。日本代表の中西コーチが3日ほど一緒に練習を行い、回復具合を確認したという。桃田は交通事故、眼窩(がんか)底骨折の手術でブランクも長いだけに、朴コーチは「とりあえず、ステップ・バイ・ステップ。チームで練習してください」と話し、復帰に向けて焦らずに見守っていく方針だ。