握手自粛しお辞儀に バドミントン日本代表「正直複雑」

握手自粛しお辞儀に バドミントン日本代表「正直複雑」

 新型コロナウイルスへの感染を予防するため、英・バーミンガムで開催中のバドミントンの全英オープンで、日本代表が試合後の相手選手や審判との握手を自粛している。選手たちは戸惑いながらも、握手のかわりにお辞儀をしている。

【写真】試合後、対戦相手にむかってお辞儀をする奥原希望

 11日に女子シングルス1回戦を突破した奥原希望(太陽ホールディングス)は、相手の選手に深々とお辞儀をした。申し訳なさそうに手を前で合わせる選手の姿も。ある選手は「正直複雑ですけど。でも、こういう時期なのでしょうがない」。握手自粛の方針は日本代表の朴柱奉ヘッドコーチが大会前日に決めた。選手は毎日検温するなど対策をしており、2月のアジア団体選手権でも握手はしなかったという。

 全英オープンではマスクをした人の姿はほとんど見られない。普段通りファンにサインを求められた奥原は「こういう温かさがあって、選手とファンが一緒に盛り上げていくのがスポーツ。早く落ち着いてくれたら」と願っていた。(英・バーミンガム=照屋健) 朝日新聞社