バド山口茜８強「腰は完全に治ってます」全英ＯＰ

＜バドミントン：全英オープン＞◇第2日◇女子シングルス2回戦ほか◇12日（日本時間13日）◇英国・バーミンガム

世界ランキング3位の山口茜（22＝再春館製薬所）が同11位の高橋沙也加（27＝日本ユニシス）に21－13、21－15のストレートで勝利し、2回戦を突破、東京オリンピック（五輪）出場を確実にした。

また、同4位の奥原希望（25＝太陽ホールディングス）も五輪出場が確実となり、出場すれば山口、奥原ともに2大会連続となる。

2枠をかけた4月末までの東京五輪選考レースにおいて、日本人3番手の高橋沙は残りの試合に全勝しても山口に追い付くことができなくなり、山口と奥原は16位以内と日本人2位以内が確定的となった。まだ大会期間中でもあるため、山口は「うれしいはうれしい。東京というのもあるし。ただ、個人的には五輪が全てでやってきた人間ではない。とりあえず次も良い試合をしたいし、楽しめたら」と話すにとどめた。

第1ゲームは中盤まで接戦も、11－10から8連続得点で一気に突き放し、第2ゲームは1度もリードを許すことなく、33分で勝利し、危なげなく8強入りした。

昨夏のジャパンオープン優勝後、腰を痛めてから調子を落とした。「自分の中でプレー内容が良くないっていう思いが続いていた」ともどかしい思いがあったが、昨年末から徐々に調子を上げてきた。12月の全日本総合は準決勝で敗れたが「腰は完全に治ってます」と言い切った。今年1月のタイマスターズで国際大会半年ぶりの優勝。2月のアジア団体選手権でも4試合に出場し、優勝に貢献した。

山口は今年に入って「（五輪について）意識はしていない。今はまだ考えられない」と言っていたものの「とにかく自分が楽しめる、納得できるプレーができれば、結果がどうであれ、納得した形で終われると思う」と話していた。強さを取り戻した山口は、出場を決めた東京五輪までこのまま突き進む。