気持ち込め、世界1位撃破　タカマツ、強気の攻め―全英バドミントン

　新型コロナウイルスの余波で、世界バドミントン連盟は来週以降の国際大会の中止や延期を発表した。試合直前にこのニュースを知った高橋は「逆に熱くなった。この試合がもし最後になるなら、優勝して終わりたいと強く思えた」と言う。気持ちの入ったプレーで世界1位の中国ペアを見事撃破。力強く拳を握った。

　ペアを組む松友も「久しぶりにいい試合ができたかな」と振り返った。過去4勝6敗と分が悪い相手にラリー戦で先に仕掛け、強気に攻めた。第1ゲームを21―12と圧倒後、マッチポイントを握りながらも続くゲームを落としたが、「ずるずるいかず、切り替えられた」（高橋）。最終ゲームは再び主導権を握り、一気の8連続得点で決着をつけた。

　代表入り圏外の日本勢3番手で迎えた五輪レース終盤。「五輪はちょっと厳しいかなというのは正直自分たちも分かっていた」という高橋だが、「ポイントどうこうではなく、この大会を取りたい気持ちの方が強い」と前を向く。思わぬ形で五輪挑戦の道が断たれることがあっても、4年ぶりのタイトル獲得へ集中。五輪金メダリストの意地を見せるつもりだ。