タカマツ組が世界1位撃破で4強入りもツアー中断 五輪選考最後の大会になる可能性も

 バドミントン全英オープンは13日、英国バーミンガムで各種目の準々決勝が行われ、女子ダブルスではリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(29)、松友美佐紀(28)組(日本ユニシス)が世界ランキング1位の陳清晨(チンセイシン)、賈一凡(カイチハン)組(中国)を2―1で破り、4強入りした。

 トップランカーに真っ向勝負を仕掛けた。第2ゲームこそ落としたが、最終ゲームは13―12から8連続得点でフィニッシュ。大逆転でつかんだリオ五輪金メダルをほうふつさせる勝利で東京五輪に望みをつなぎ、松友は「久しぶりにいい試合ができた」と喜んだ。

 試合前、新型コロナウイルスの感染拡大で大会後のツアー中断を知った。東京五輪選考レースの最後の大会となる可能性もある。「その(中断の)情報を聞いてからなおさら、絶対勝ってやるぞという気持ちになった」と高橋礼。16年はこの大会で優勝し、夏のリオ五輪へ弾みをつけた舞台。当時とは違って今は五輪出場へ崖っ縁の状況だが、一戦必勝で頂点をつかみにいく。