コロナウイルス、代表選考へ影響 戸惑う選手 バドミントン

引用元:産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大は、佳境を迎えている五輪選考に大きな影を落としている。バドミントンは、今年4月末までの約1年間の五輪選考レースで東京五輪出場権が決まるとしていた。だが、世界バドミントン連盟(BWF)は、4月12日までの期間で開催予定だったワールドツアーの大会の中断を決定。その期間には、格付けが比較的高い大会も含まれており、五輪選考への影響は少なくない。

 日本協会の専務理事でBWF理事も務める銭谷欽治氏によると、選考方法について、6月末まで延期する案のほか、当初の予定通り4月末までとする案、15日閉幕の全英オープンで打ち切る案などが浮上しているという。

 ただ、今後の大会がいつ再開できるかは不透明で、選手からは戸惑いの声が上がる。女子ダブルスの福島、広田組の福島は「正直、今後の試合がわからないので、どうしていくかはあまりわかっていない」と不安を隠さない。それでも、男子ダブルスの遠藤、渡辺組の遠藤は「いろいろとスケジュールが変わって大変だが、しっかりトレーニングできる期間と考えて、体を鍛えていきたい」と前を向いた。(久保まりな)