<News Navi>全英で初優勝したバド男子ペア 11歳下の渡辺は男女混合も期待〈サンデー毎日〉

引用元:mainichibooks.com

 ◇11歳下の渡辺は男女混合も期待

東京五輪でメダル量産が期待されるバドミントン。女子と比べて注目度が低かった男子ダブルスだが、期待されるペアが現れた。3月15日、最もメジャーな大会と称される全英オープン決勝で世界ランク6位だった遠藤大由(えんどうひろゆき)(33=日本ユニシス)、渡辺勇大(わたなべゆうた)(22=同)組が同1位のギデオン、スカムルヨ組(インドネシア)を2―1で降し、同種目で日本勢初優勝を果たした。この優勝で東京五輪代表選出がほぼ確実となった同ペアは、準々決勝でも世界ランク2位のインドネシア・ペアを破っており、五輪金メダル獲得に大きく前進した。

 全英オープンは世界選手権より古い歴史を誇り、今回が110回目。早川賢一(33=現日本ユニシスコーチ)と組んで2013、14、16年と3度も決勝の壁に跳ね返されてきた遠藤は「説明できないほどうれしい。この大会は特別」と喜んだ。リオデジャネイロ五輪8強入り後に、早川が引退。新しいパートナーとして選んだのが11歳下の渡辺だった。右利きの遠藤に対し、左利きの渡辺。広い守備範囲が持ち味で、粘り強くチャンスを待ち勝負どころで反撃する展開を得意とする。

 渡辺はこの大会、18年に東野有紗(23=日本ユニシス)と組んだ混合複で初制覇しており、世界ランク4位のこの種目でも五輪切符は確実。「何でも最初の1番は気持ちがいい。世界1位と2位のペアに勝って優勝できたことは財産」と、ダブルスでの「二刀流」に自信を見せる。

 交通事故からの復帰を目指す男子単世界ランク1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)をはじめ女子単の奥原希望(25=太陽HD)、山口茜(22=再春館製薬所)、女子複の福島由紀(26=アメリカンベイプ岐阜)、廣田彩花(25=同)組ら全5種目でメダルの希望が持てる。

 後は新型コロナウイルス問題で、東京五輪が通常開催できるか。延期のムードが高まっているが......。(水木圭)