30歳以上ならメダリストになれるチャンス! 来年関西で開催の「ワールドーマスターズゲームズ」ってどんな大会?

引用元:スポーツ報知

 30歳以上なら誰でも“日本代表”になれる!? そんな夢のような大会が来年5月14日から関西一円で行われる「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021」だ。4年に一度開催されているスポーツ愛好家のための国際大会で、10回目の今回はアジアで初めて行われる。金メダルだけで1万個以上用意されており、誰にでもメダリストになれるチャンスがある。既に2月1日からエントリーは開始しているが、本当に誰でも出られるの? この春から始めるのに最適な競技は?など、疑問を組織委員会で広報を務める吉田武司さんと神渡紀恵さんにぶつけた。(取材・構成=筒井 琴美)

 【誰でも出られるって本当ですか?】

吉田さん(以下吉)「いきなり世界大会に出られると言われてもなじみがなくて当然かなと思うのですが、本当に30歳以上なら誰でも出られる大会なんです。基準は年齢のみで概ね30歳以上、競技によっては25歳、35歳などばらつきはありますが、予選もなくいきなり海外の選手と対戦できます。プロアマ問わず出場できますので、過去大会ではバドミントンで元五輪選手と対戦した方もいらっしゃいました。今大会ではサポーター(コーチや家族、友人のこと)も含めて5万人の参加者を目標にしています」

 【大会の楽しみ方は?】

神渡さん(以下神)「競技は開催期間中のどの日か決まっているので、その合間を利用して観光を組み込む、その楽しみもあります」

吉「スポーツも観光も楽しむ、このことを『スポーツツーリズム』というんですが、欧米の方は特に旅行も兼ねて来られる方が多くて、人との触れ合いを楽しみにされている方も多くいらっしゃいます。“お祭り”という言葉が一番ふさわしいかなと思います。今回は関西全域でやってしまおうということなので、関西の色々な地域に触れていただく良いきっかけになるかなと」

 【大会はどういう風に行われる?】

吉「全部で35競技59種目あります。基本料金が1万5000円なんですが、これで5競技まで出られます。5競技出た場合1種目あたり3000円位なので、出れば出るほど割安です。どの競技も細かく年齢を区切っていて、例えばラグビーだと10歳刻みでクラスを設けています。だからそれだけメダル獲得のチャンスも大きい大会になります。金メダルの製造個数は概算で1万3000個、銅メダルまでだとその3倍なので、1人で複数取る方もいます」

【初心者でも参加できる? 今から始められそうな競技は?】

 吉「初心者でも参加可能な区分をレクリエーションとして分けていて、野球やサッカー、卓球など11競技13種目あります。卓球で言うなら旅館でするようなレベルですかね。気軽に始められるとしたら装備の負担も少ないハーフマラソン。あとは世界大会も兼ねているので参加者レベルは高いと思いますが、オリエンテーリングもお勧めです。スタート直前に地図を渡され、コンパスを手にそれを読み解き、走りながら指定されたチェックポイントを通過してゴールに向かいます。コースが2種類あってフォレストは森、スプリントは大学のキャンパスで行います」

神「宝探しみたいで面白いですよ」

吉「あとゴルフは基本料金プラス5000円で最大4日間プレーできるのでお得ですよ。“ボウリングブーム”を経験された方はボウリングもいいかと思います」

神「今から競技を始めて、目標を持って1年かけて練習していくのもいいですよね」

 ◆参加要項 大会は2021年5月14日~30日までの17日間。大阪を中心とした2府7県で開催される。申し込みは大会エントリーサイトから先着順、締め切りは来年2月28日。既に陸上10キロロードレースやラグビー(30代、40代、50代)など定員に達した種目も複数ある。参加は満30歳以上で競技出場可能な健康状態にある人が対象だが、競技によっては連盟などへの事前登録などが必要な場合もあるため、大会サイトに書いてある各競技ごとの参加資格を要確認。

 〇…今年開催予定だった東京五輪が延期され、来年7月開幕で最終調整されているが、ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会は「通常どおり開催するものとし準備を進めております」と予定通り大会を開催する意向だ。その上で「東京2020オリンピック・パラリンピックの延期に伴い同年開催となりますが、その影響について、関係団体、競技団体等ともども十分見極めてまいります」としている。 報知新聞社