スポーツクライミング野口啓代「大会を盛り上げる一人になれる」…21年7月23日開幕へ内定選手の決意

引用元:スポーツ報知
スポーツクライミング野口啓代「大会を盛り上げる一人になれる」…21年7月23日開幕へ内定選手の決意

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1年延期となった東京五輪。既に代表権を勝ち取っていた選手には複雑な思いもあったが、「21年7月23日開幕」という明確な目標が決まった。気持ち新たに再スタートを切った内定選手たちの1年3か月後に向けた思い、誓いをまとめた。

 ◆スポーツクライミング

 楢崎智亜「五輪の出場権を維持していただけることになり、感謝しています。オリンピックまであと1年3か月という具体的なスケジュールも分かり、トレーニングの計画も立てやすくなりました。今は大変な状況ですが、早くまた世界のライバルたちと戦える日を楽しみにしています」

 野口啓代「大好きな競技生活が一日でも長く過ごせることをポジティブに捉えている。大会を盛り上げる一人になれるよう、心身ともに成長する時間にしていく」

 ◆トランポリン

 堺亮介「正直、延期という話を受けて、やはり寂しい気持ちはあります。しかし、世界中の人たちが安心して応援、観戦ができて初めて僕たちアスリートが輝けると思っています。コロナウイルスの脅威がなくなり、世界中のアスリートが正々堂々と戦える東京オリンピックになることを願っています」

 森ひかる「世界中の方が、不安を持ちながら過ごしている中で、私は関わる全ての人が元気に安心して開催されるオリンピックに参加したいと思います。オリンピックに向けてのトレーニングをあと1年頑張ろう、と簡単に思えるようなものではないですが、計画を立て直し、気持ちを切り替え、もう一度しっかりスタートを切りたいです」

 ◆競歩

 鈴木雄介・男子50キロ「中止ではなく延期で合意されたことに感謝したい。既に調整を進めてきたことなどから今年開催してほしかったが、難しいことも理解している。いずれにせよベストな形で大会に臨めるよう、準備を進めていきたい」

 岡田久美子・女子20キロ「延期された東京オリンピックの日程が決まりホッとしています。あと1年、やるべきことを行い、最高の準備をして臨みます」

 ◆アーティスティックスイミング

 乾友紀子「夏に向けて準備をしてきたので延期になって残念な気持ちです。私たちは幸いにも変わらず練習することができていますが、一日も早く事態が収束することを願っています。それぞれが足りない部分を克服するための時間をもらえたと前向きに捉え、成長してオリンピックを迎えたいです」

 ◆近代五種

 高宮なつ美(旧姓・朝長)「体が持つのか不安はある。気持ちもぎりぎりで延期と聞いて落ち込んだが、今はまた前向きになっている。諦めずに頑張りたい」

 ◆東京五輪代表 別表の104人は五輪延期決定前に各競技団体が正式に発表した選手。国際大会でのポイントレースで決まるバドミントンは、男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)、山口茜(再春館製薬所)、混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)が、3月中旬にワールドツアー中断が発表される前の時点で“五輪確実”となっていた。サーフィンは男子の五十嵐カノア(木下グループ)は暫定的、村上舜、女子の松田詩野は条件付きで内定を得ている。フェンシングは男子エペで山田優(自衛隊)、女子フルーレは上野優佳(中大)、東晟良(日体大)、自転車では女子の梶原悠未(筑波大大学院)、男子の脇本雄太、橋本英也(ともに日本競輪選手会)は“代表確実”にある。 報知新聞社