インターハイ史上初の中止決定 高体連に属さない高校野球、高校ゴルフの現況は???

 全国高等学校体育連盟(全国高体連)は26日に臨時理事会を開き、8月10日から24日の期間で予定されていた全国高等学校総合体育大会(夏季インターハイ)を史上初の【中止】とすることを正式に決めた。
 今夏のインターハイは「魅せろ躍動 北関東総体2020」として北関東ブロックを中心に21府県に分散して30競技が行われる計画だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が収まらず、5月25日の理事会を前倒しして中止を決めた。
 東京五輪の影響で分散開催になり、開催資金面でクラウドファンディングを実施するなどして厳しい状況を乗り越えてきたが、新型コロナウイルスの余波で思ってもみなかった苦渋の決断をすることになった。

 夏季インターハイの30競技は以下の通り。例年、3万人近い選手、関係者が参加している。国体、冬の選手権大会へと繋がる競技もある。

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陸上競技、体操、水泳、バスケットボール、バレーボール、卓球、ソフトテニス、ハンドボール、サッカー、バドミントン、ソフトボール、相撲、柔道、ボート、剣道、レスリング、弓道、テニス、登山、自転車競技、ボクシング、ホッケー、ウエイトリフティング、ヨット、フェンシング、空手道、アーチェリー、なぎなた、カヌー、少林寺拳法
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 高校ラグビーと高校駅伝は12月に行われるため、今回の決定には入っていない。

 全国高体連に属さない競技の夏の大会としては、高校野球、高校ゴルフなどがある。
 今年の全国高等学校ゴルフ選手権大会(緑の甲子園大会)は8月23日から29日の予定で、開催地は栃木県。日本高等学校ゴルフ連盟はHPで、「状況を見ながら各地区大会、緑の甲子園大会等開催に向けて準備を進めていきます」とメッセージを発している。

 日本高等学校野球連盟(日本高野連)は、「本日の苦渋の決断は、全国高等学校体育連盟の判断として、当然尊重すべきであると思います」と書面で談話を発表。日ごろから全国高体連と日本高野連は電話やメールなどで情報交換している。
 8月10日開幕の第102回全国高等学校野球選手権大会と地方大会については、5月20日の選手権大会運営委員会で協議される予定で、「都道府県高等学校野球連盟、朝日新聞社、当連盟(日本高野連)の間で、現在の様々な状況・情報を共有しながら、大会開催について慎重に協議を行っています。全国高等学校体育連盟のこの度の決定そのものが、第102回選手権大会の開催に直接影響してくるかどうかは分かりませんが、今後、我々が協議を重ねていくうえで、全国高等学校体育連盟の今回の決定に至る様々な検討内容を参考にさせていただきたいと思います」とコメントし、また、軟式高校野球の第65回選手権大会(明石トーカロ球場と姫路ウインク球場)は8月26日から31日の日程になっている。