奥原希望が子供らへ15分音声「できることに目を」

引用元:日刊スポーツ
奥原希望が子供らへ15分音声「できることに目を」

サッカーのブラジル1部ボタフォゴに所属する本田圭佑(33)がスタートさせた、アスリートによる音声コンテンツの配信サービス「Now Voice」にバドミントン女子シングルスの奥原希望(25=太陽ホールディングス)が登場し、日本の子どもたちへ声を届けた。

【写真】しゃがみ込みガッツポーズの奥原希望

16年リオデジャネイロ五輪で、同種目日本人初の銅メダルを獲得した奥原は、第1弾で名を連ねた16人の中で最も長い15分5秒のメッセージを配信。13、14年と両膝を手術するなど、度重ねなるケガに悩まされたが、リハビリを重ねる中で「バドミントンができることが当たり前ではないことを感じ、いろんな人に支えられて自分が生きていることに気付いた」と乗り越えた経験から得たものを伝えた。

2度の手術から復帰し、15年には3年ぶりにジャパンオープンに出場して優勝。バドミントンができる幸せをかみしめ「楽しもう」とつぶやき、深くおじぎをしてコートに入ったという。

奥原 コートに立つだけで鳥肌が立った。勝ち負けは別として、この時間が長く続いて欲しいと思った。

リオ五輪後も左肩や右膝のケガに悩まされたが、復帰し、昨年世界ランキング1位まで上り詰めた。そんな奥原は、新型コロナウイルスの影響で練習すらできない状況もプラスに捉える。「いつもと違う生活でいろんな発見がある。失ったことを嘆く時間はもったいない。できることに目を向ければ、すごく楽しいことが待っている」と同じ環境で悩む子どもたちにメッセージを送った。

「大きな壁はこれからもたくさんある。そのためのリハーサルだと思って」

多くの逆境を跳ね返してきたからこそ言える、奥原流の熱い思いをこれからも子どもたちに発信し続ける。【松熊洋介】