【10年前の5月14日】バドミントン男子復権への狼煙…国・地域別対抗トマス杯で31年ぶり表彰台

引用元:スポーツ報知
【10年前の5月14日】バドミントン男子復権への狼煙…国・地域別対抗トマス杯で31年ぶり表彰台

 2010年の5月14日、マレーシア・クアラルンプールで行われた男子の国・地域別対抗戦のトマス杯で、日本は31年ぶり表彰台となる銅メダルに輝いた。

 現在は桃田賢斗らを軸に、世界トップの選手層を誇る日本代表が、復権の一歩を記した大会。現・代表メンバーで同大会のエントリー選手に名を連ねていたのは、男子ダブルスの遠藤大由だけだ。ただ、今に至る礎は確かに見て取れる。メンバーの中には、黄金期を迎える現在の代表選手を支える指導者が含まれていた。

 ▽シングルス・佐々木翔→北都銀行で女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑組らを指導。

 ▽同・佐藤翔治→NTT東日本で桃田らを指導。太陽ホールディングスと契約してプロ活動する奥原希望のコーチも担当している。

 ▽ダブルス・早川賢一→日本ユニシスで男子ダブルスの遠藤大由、渡辺勇大組、混合ダブルスの渡辺、東野有紗組らを指導。

 日本代表は、04年アテネ五輪後に就任した朴柱奉ヘッドコーチを中心に、継続強化してきた。朴HCのもとで現役生活を送り、国際大会を転戦してきた選手が引退後に指導者となり、後進を支える理想的なサイクルが今の黄金期を下支えしているのは間違いない。

 本来、今月にはトマス杯がデンマークで行われ、東京五輪の前哨戦となるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で今秋に延期となった。2年に一度行われるトマス杯では、2014年で初優勝を飾っている。今秋に6年ぶりの金メダルを手にすれば、来夏の五輪へも大きな弾みがつくだろう。(バドミントン担当・細野 友司) 報知新聞社