桃田賢斗「心身合わせて100%」完全復活アピール

引用元:日刊スポーツ

バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が26日、オンライン取材に応じた。

前日25日に、欠席者多数のため、来月からの代表合宿が中止となり「久しぶりに代表の選手たちと会えるのを楽しみしていた。でもコロナの収束が一番大事なので。チームの人とは制限付きで練習できている」と胸中を語った。

1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれ、その後、右眼窩(がんか)底骨折が判明。手術後2月末から練習に復帰。目の状態は良好で「練習は全く問題ない。前と同じように見えている」と全快をアピールした。新型コロナウイルスの影響で、5月中は人数制限を設けながら練習を続けていたという。

東京オリンピック(五輪)の延期を聞いたときには「動揺した」と言い「手術が終わって半年だったので、自分の中には余裕がなかった。全力で過ごしていこうとしている中での延期だったので、ペース配分だったりをどうしていいのか難しかった」と心境を明かした。それでもチームスタッフや、仲間の手厚いサポートを受け、不安なく練習ができているという。「自分の体を心配してくれている。毎日トレーナーの方にも見てもらっているし、心身合わせて100%の状態で練習に取り組むことができている。元気にバドミントンができているので、感謝の気持ちは今まで以上にできたかな」と話した。

3月の復帰会見で話した金メダルへの思いは変わっていない。「変わらず目標に向かって毎日頑張っている。少しでも早く事故前のレベルに戻りたい」。今後の出場大会については未定だが、1年後の頂点に向け、桃田は確実に階段を上っている。【松熊洋介】