桃田賢斗、延期の東京五輪への思い…眼窩底骨折からも順調回復「100%の状態で練習に取り組めている」

引用元:スポーツ報知
桃田賢斗、延期の東京五輪への思い…眼窩底骨折からも順調回復「100%の状態で練習に取り組めている」

 バドミントン男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)が26日、オンライン上で報道各社の取材に応じ、延期となった東京五輪への思いを明かした。

 史上初の延期に見舞われても、桃田の思いは強く、真っ直ぐなままだ。「正直動揺した部分はあったけど、周りの方は変わらず自分の体をサポートしてくれた。延期になったことで、自分に対する五輪への気持ちは全く変わっていないし、変わらずサポートしてもらえているので、そういう方々に恩返しするためにも、五輪に向けて頑張っていきたいと思っている」と前を向いた。

 新型コロナ感染拡大の影響で、現在も練習時間などに制限はついている。海外転戦が続く例年と全く違った生活を送る中でも、成長の糸口はつかめている。「去年はずっと1年間試合をしていたイメージがあって、今はずっと(所属)チームにいて、いつ試合が始まるか分からない。改めて自分を見つめ直せるというか、バドミントンに対してのとらえ方は自分の中で変わってきている。課題も明確になっていて、今はポジティブに取り組めているのかなと思う」とうなずいた。

 今年1月、マレーシア遠征中の交通事故で右眼窩底を骨折。2月に手術を受け、同月末に練習を再開した。「起きてしまったことはしょうがないし、あれがあったからダメだと言い訳もしたくない。それ以上のサポートをしてもらえているので、そういう方々の為にも、もっともっと強くなりたいという気持ちが今はある。(目は)プレー中は全く問題なく見えるようになった。98%くらい、前と同じように見えている。気持ちの面もあわせると、100%の状態で練習に取り組めている」と力を込めた。

 今年3月、事故後初となる会見で、東京五輪金メダルの目標を明言した。「今も変わらずそこの目標に向かって毎日頑張っていきたいと思っている」と瞳の奥に力を宿した。報知新聞社