痩せたい人あるある なぜ、ダイエットグッズは買うと満足してしまうのか

引用元:THE ANSWER
痩せたい人あるある なぜ、ダイエットグッズは買うと満足してしまうのか

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

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 今回のテーマは、中野氏のもとに届いた女性の質問から。痩せたいという人が、なぜダイエットグッズを買っただけで満足してしまうのか。そもそも、なぜ「物を買う」に走ってしまうのかを分析。その上で、そんな人に向けて優しくメッセージを届けた。

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「ダイエットを始めたい」という女性から、ちょっと面白い質問が届きました。

 外出自粛と自宅勤務期間の3か月間で、体重が4kgも増えてしまった、というこの女性。運動しながら痩せたい、と友人に話すと、「最近、流行っている」と“縄跳びダイエット”を勧められたそうです。「すぐに体重が落ちるらしいし、何よりマンションの裏の公園でいつでもできる」と考え、縄跳びを即購入。ところが、「やっぱりいい大人が公園で縄跳びをするのは、うまく跳べないかもしれないし恥ずかしい。それに『やろう!』と思った日に限って、忙しかったり雨が降ったりで、三日坊主どころか、結局1回も跳んでいない」という話でした。

 本題に入る前に一つ。この女性は縄跳びが始められない理由に「大人だから失敗すると恥ずかしい」と言っています。実はダイエットが続かない、始められない理由を伺うと、このような理由を言われる方は少なくありません。「ランに興味はあるけれど、少し走るだけで息切れするから恥ずかしい」「水泳は痩せそうだけど、うまく泳げないとみっともない」「太っているとウェアを着るのも恥ずかしいから、ちょっと痩せてから外で運動したい」などなど。

 でも、こんなことを言っていたら、どんな運動も一向に始められませんよね? どうしても「大人だから恥ずかしい」「ムリ」という気持ちが壁になる方は、是非、ウォーキングから始めてみてください。どんな運動初心者でも、歩く動作には特別な技術はいりません。それにウェアを着るのも恥ずかしい、という方でも普段着のまま、散歩のついで、通勤のついでにもできますよ!

 さて、「せっかく買った縄跳びだし、やる気になる方法を教えてほしい」というこの女性。聞けば、以前から「ダンベルは必須と言われて買ったけど、一度も使っていない」「モデルがバランスボールで体幹トレーニングをしていたから使ってみたけれど、結局、続かなくて友達に譲ってしまった」など、あれこれグッズは買うものの、トレーニングが続いたためしがないようです。この話を聞いて「面白いなあ」と感じたのは、いつも「物を買う」という行動に移す点です。例えば、家にスニーカーさえあれば、ウォーキングであれば思い立ったらすぐにでもできるのに、です。

 グッズを手に入れたけどやらない、というのは、本を買う行動と一緒です。「読もう」「勉強しよう」と思って購入したのに、一度も開かないまま本棚に収まっている本や参考書、ありませんか? トレーニンググッズもそれと同じ。「買った」という行動を起こしたことで安心し、使ってもいない、成果も出ていないのに「やったような感覚」になり、満足して終わってしまうのです。次ページは:どうして「物を買う」という方向に走ってしまう?

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