東京パラ日程発表 五輪同様にスライド、1日ずつ前倒し 開会式は8月24日

東京パラ日程発表 五輪同様にスライド、1日ずつ前倒し 開会式は8月24日

 新型コロナウイルスの感染拡大により来夏へ延期となった東京パラリンピックの新たな競技日程が3日、大会組織委員会から発表された。今年と同じ競技会場を来年も使用できるメドがたったため、東京五輪と同じくスケジュールの枠組みを維持したまま、1年スライドさせる形を取った。日付は1日ずつ前倒しとなり、開会式は21年8月24日午後8時から国立競技場で行われ、9月5日の閉会式まで22競技539種目を実施する。

 新日程はテストイベントでの競技時間計測などを基に、陸上、馬術、アーチェリー、自転車で開始時間や終了時間を一部変更したほか、運営上の理由で競技実施順を入れ替えるなどの微調整にとどまった。五輪と同様に販売済みのチケットは来年も有効で、延期により来場が困難となった購入者には今秋以降に払い戻しを行う。組織委の中村英正ゲームズデリバリーオフィサー(GDO)は「準備としては大きな一歩になったことを喜ばしく思う」とコメント。新型コロナウイルスによる日程への影響はなかったとしたが、大会へ向けたコロナ対策着手は今秋以降になるという。

 大会は開会式翌日の8月25日から競技が始まり、金メダル第1号は同日の自転車女子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C1~3)になる見通し。最初の日曜日にあたる同29日は車いすラグビーなど大会期間最多の63種目でメダルが決まる。9月2日にテコンドー、同4日にはバドミントンとパラリンピックで新たに採用された競技で初めて金メダリストが誕生し、最終日の同5日には国立競技場発着で都心の観光名所を巡る男女マラソンや、最後の決勝種目として車いすバスケットボール男子決勝などが行われる。