ウインザーと全日本男子プロテニス協会が提携を発表<男子テニス>

引用元:tennis365.net
ウインザーと全日本男子プロテニス協会が提携を発表<男子テニス>

ウインザーラケットショップは17日、「全日本男子プロテニス選手会」に所属するテニス選手のストリンギングをサポートをしていくことを発表した。

【全日本プロテニス選手会が発足】

今後は「全日本男子プロテニス選手会」所属のテニス選手たちが国内で活動するときのストリンギングを中心にサポートし、その活動をバックアップしていくこととなる。選手はウインザー各店舗に来店し、ストリンギングを店頭で依頼することができる。

全日本男子プロテニス選手会は添田豪が代表理事を務め、内山靖崇や西岡良仁、松井俊英らが所属する約40名ほどの組織となっている。

今回、tennis365.netはウインザーの代表取締役を務める坂口雅裕氏、そして選手会の理事を務める西岡、内山の両名に思いを聞いた。

坂口氏:「メインとして長年培ってきたお客様との信頼があるガット張りのご協力をしていきます。今回、日本のトッププロの人たちのストリングを提供するのは、僕らの技術力をアピールするためにはもってこいのこと。選手とお店がストリンギングを通じて信頼関係を作っていく、そして選手のパフォーマンスが上がっていく、プラスお店の信用度などが上がっていく、そこで協力できるのはうれしいことです。相互のメリットを最大限に生かして取り組んでいければ本当にありがたいし、良い関係になっていけると思います」

西岡:「始まりは選手内でどういう取り組みをやったらいいんだろうという動きからです。ガットの張り替えを自分でやる選手もいるので、そこのサポートを受けられると選手にとって選手会に入っているメリットもあると思います。今後の選手活動がもっと良い環境でできるように、もちろん実力の向上も含め、少しでもランキングを上げていければとの思いです。そこでお力添えをして頂けるのは僕らにとってはありがたいお話しでした」

内山:「選手会は会員がより良い環境で練習ができるようになることを方針の1つとしていました。その面でストリングの張り替えはどうしてもかかってしまう活動経費の1つなので、そこの部分でサポートして頂けるのは本当に全員にとってありがたい話です。尚且つ、このコロナ禍で世界中の人たちが大変な状況でも、このようなサポートして頂けるのは感謝しきれない思いです。コロナをきっかけに自分たちも盛り上げなければいけないという思いもあります」と語った。

また、今後の選手会についても両選手に伺った。

西岡:「遠征も始まりつつあるので、動ける範囲は少なくなってしまいますけど、メンバーは40人ほどいます。なので、誰かしらは動いていくと思います。自分たちの実力アップも含め、テニス界の実力向上も含め、もっともっと良い活動をしていきたいと思います」

内山:「選手会の活動としては、日本のテニス自体を盛り上げていくことがメインになります。その部分で学生との団体戦とか、コロナの自粛期間中にファンの方とやっていたファンミーティングだったり。そういったところを今後も続けていけたらなと思います。同時に、ツアーが再開したら選手たちのレベルアップだったりとかをもっともっと力を入れていくべきところだと思います。ファンの皆さんとも密にコミュニケーションを取っていきたいですし、選手ももっともっとレベルアップして日本のテニスを盛り上げていきたいです。色んな軸で頑張っていきたいと思います」

最後に、両選手には新型コロナウイルスの影響で中断していたツアーの再開について語ってもらった。

西岡:「現状だと急にマドリッドがなくなったり、ドロー数が増えたり、日程が変わったり。色んなアイデアがどんどん出てくると思うので、僕らはそれに対応するしかないです。日本に帰ってきたら2週間隔離というのもあるので、どういう風に回っていくか、ということも大事になってくると思います。通常みたいな予定は立てにくい現状でもあるので、テニスはもちろんのこと、他の部分でも少し気を遣う部分が増えていくと思うので、その辺のケアが難しいと思います。でも逆に約5カ月くらいの何も無かった時期から少しずつ遠征にいけるようにもなってきたので、その辺はやっぱり久々ということもありワクワクしますし、楽しみの部分もあります。個人的にはしっかりと大会を楽しんでいければなと思います」

内山:「ツアー再開についてもツアー大会やチャレンジャー大会の部分だけの状態です。国内の選手にとってはツアー再開と言えるのは本当に数名だと言えるので、そういったところは複雑な思いです。ただ、それはここまで頑張ってきた結果だと思うので、自分自身そこは頑張っていきたいです。コロナの状況が日々変わっていくなかで、大会の予定であったり、ドロー数などが今後変わっていく可能性があるので、それにしっかり対応していきたいです。5カ月止まっていたなかで、練習していたとしても実戦での疲労だったり、動きはトレーニングとは異なる部分が多いので、そこでのけがを1番気を付けながら戦いたいと思います」

男子テニスツアーは22日に開幕するW&Sオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、ATP1000)から再開される。

■ウインザーラケットショップ

1966年の創業以来約50年にわたり、日本のテニスファンに向けて最新のテニス・バドミントン用品を提供し、テニスやバドミントンをプレイする楽しさを、サポートし続けてきた。現在は関東圏を中心にリアルショップ11店舗、オンラインショップ1店舗の計12店舗を展開している。

■全日本男子プロテニス選手会

全日本男子プロテニス選手会は、国内外で挑戦を続ける男子プロテニス選手の、競技環境改善や競技力向上、イベント等によるテニスの普及活動などを目的として2018年12月21日に発足した一般社団法人。2020年7月末時点での所属選手は35名。組織設立の目的は、プロ選手同士が情報交換できる環境作りや、日本のプロ選手が活躍できる環境を選手主体で作ること。また、今後の活動においては、日本テニス協会とも良好な協力関係を保ちながら、イベントやファンサービスを通じて日本のテニスを盛り上げていく。