リオ金「タカマツ」高橋礼華選手が引退「私1人ではここまで来れなかった」

引用元:THE PAGE
リオ金「タカマツ」高橋礼華選手が引退「私1人ではここまで来れなかった」

 2016年リオデジャネイロ五輪のバドミントン女子ダブルスで金メダルに輝いた高橋礼華(30)選手と松友美佐紀(28)選手=ともに日本ユニシス所属=が19日、オンラインで記者会見を開いた。高橋選手は「競技生活を終えることを決断した」と語り、今月限りでの現役引退を発表した。松友選手は混合ダブルスを中心に現役を続行する。[画像]オンラインで会見をひらいた「タカマツ」ペアの高橋選手 高橋選手は、金メダルを取ったリオ五輪後にモティベーション維持に悩んだ時期もあったというが、「2020年の東京五輪に向けて頑張ってきた」。だが2019年が始まって以降、思うような成績が出せず、今年に入って3月の全英オープンに準決勝で敗れ、その後に東京五輪の1年延期が決まり、「あと1年この体が持つかなあという気持ちを松友に伝えたところ、私の意思を尊重してくれてこういう決断になった」と経緯を説明した。[画像]オンラインで会見をひらいた「タカマツ」ペアの松友選手 2人は1学年差で聖ウルスラ学院英智高校(宮城県)時代からペアを組んでいる。高橋選手は、高校時代の先生から「余り物だったから組ませた」と冗談交じりに言われたエピソードを明かし、「余り物が五輪で一番いい成績を取れるところまでこれると思ってなかった」と振り返った。13年間ペアを組んだパートナーに「私1人ではここまで来ることはできなかった」(高橋選手)、「高橋先輩、長い間お疲れさまでした。先輩とでなければここまでやってくることはできなかった」(松友選手)と互いに感謝した。

 高橋選手は奈良県出身で松友選手は徳島県出身。国内大会では2011年から2013年までの3連覇を含め全日本総合選手権で計5回の優勝を飾った。国際大会でも2016年のリオ五輪で日本バドミントン界として初の金メダルを獲得。世界ランキング1位にも輝き、「タカマツ」ペアとして親しまれた。