引用元：朝日新聞デジタル
バドミントンの女子ダブルスで2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華（30）=日本ユニシス=が19日、オンラインで記者会見を開き、8月で現役引退することを表明した。宮城・聖ウルスラ学院英智高時代から13年間ペアを組んだ松友美佐紀（28）=同=も同席した場で「組んでくれてありがとう、という感謝の気持ちでいっぱい」と涙ながらに語った。
【写真】オンライン会見で話す松友美佐紀=（C）アフロスポーツ/日本ユニシス
高橋が松友に気持ちを打ち明けたのは、新型コロナウイルスによる外出自粛が明けた6月の最初の練習だった。東京五輪が1年延期になり、「あと1年、自分の気持ちと体が持つのか、という気持ちがあった」。
3月の全英オープンを終えた時点で日本で3番手。五輪出場の可能性はわずかに残っていたが「大逆転で出たとして、金メダルがとれるのか。全英（4強）でやりきったという思いもあった」。両親にも電話で相談し、「自分の好きにしなさい」と言われて肩の荷が下りたという。
松友も涙ぐみ、「先輩とでなければここまでやってこられなかった。こんなに幸せなバドミントン人生はない」と感謝の気持ちを伝えた。自身は混合ダブルスで現役を続けるという。（照屋健）朝日新聞社