二宮清純氏「シンプルに考える強さを」ウイズコロナ時代のアスリートにエール

二宮清純氏「シンプルに考える強さを」ウイズコロナ時代のアスリートにエール

 ◇第53回スポーツニッポンフォーラム

 スポーツ振興支援と国民の体力づくりを考える異業種交流勉強会「第53回スポーツニッポンフォーラム」が19日、東京都千代田区のKKRホテル東京で開催された。

 新型コロナウイルス感染防止のため限定100人が出席。シンポジウムは「今こそスポーツの力を語ろう!~withコロナ時代のアスリートの使命、そして東京五輪~」をテーマに行われた。

 スポーツジャーナリストの二宮清純氏(60)、柔道女子63キロ級日本代表として04年アテネ、08年北京両五輪で金メダルを獲得した谷本歩実さん(39)、08年北京五輪バドミントン女子日本代表の小椋久美子さん(37)をパネリストに迎え、スポーツキャスターの出光ケイさん(59)の司会進行で意見交換した。

 現役時代に潮田玲子さんとの“オグシオ”ペアとして活躍した小椋さんは、この日引退表明した同競技日本代表の高橋礼華について「年齢もコンビを組んだ松友美佐紀選手より上だし、後衛の高橋選手はプレーの面でも負担が多かった。そのことも引退した理由の一つ」と話した。

 ウィズコロナ時代のスポーツ様式について、谷本さんは「オンラインでのトレーニングも増えてきている。大会が開催されない中で、選手が目標を持つことは大きい」と語った。二宮氏はコロナ時代を生きる選手たちに向け「悩み始めたらきりがない。シンプルに考える強さも必要ではないか」と総括した。