大和が九回2死サヨナラ打!DeNA、広島から今季3度目!必殺仕事人が決めた

大和が九回2死サヨナラ打!DeNA、広島から今季3度目!必殺仕事人が決めた

 DeNAは25日、広島12回戦(横浜)に5-4でサヨナラ勝ち。今季初めて2番で起用された大和内野手(32)が、九回に劇的な決勝打を放った。2併殺、2三振で4打席凡退していた“ハマのサヨナラ男”が意地を見せ、今季3度目のサヨナラ勝ち。連敗を3で止めた。4・5ゲーム差で追いかける首位・巨人の独走は許さない。

 打った瞬間に、バットを投げ捨てた。普段は冷静な大和が雄たけびを上げながら一塁を回ると、歓喜のウオーターシャワーが待っていた。苦しんで、苦しみ抜いて、サヨナラ打。32歳に笑顔が戻った。

 「打った瞬間、(外野は)越えるな、と。ただただホッとした。何をやっても全然駄目だったので、もう腹をくくって、初球からいってやろうと思っていた」

 同点の九回2死二塁、目の前で梶谷が申告敬遠された。「敬遠されるだろうなと、心の準備はできていた」と迷いはなかった。初球、148キロの直球を振り抜くと、打球は前進していた中堅手の頭をはるかに越えた。

 今季3度目のサヨナラ勝利。悔しさを込めて、振り抜いた。広島先発は右腕の九里。横浜スタジアムでの相性の良さを買われ、今季初めて2番で先発起用された。しかし、2併殺に2三振で、まったくいいところがなし。2年ぶりに4安打をマークした1番・梶谷を生かせなかった。

 グラウンドを離れれば、優しいパパ。子供たちのために、球場から球団マスコットのぬいぐるみをお土産に持ち帰ることもあった。コロナ禍で自主練習となっていた期間は、練習量を確保するために自宅でバドミントンのシャトルを打ち込んだ。一緒に取り組んでくれたのは、5歳の息子だった。愛する家族が、活躍を支えてくれている。

 昨季も交流戦期間中に2本のサヨナラ安打を放った「ハマのサヨナラ男」が劇的な勝利に導いた。連敗は3で止まり、ラミレス監督も「ベリーハッピー! しっかり仕事をしてくれた」と大喜びだ。

 「6連戦の頭を取れたので、この勢いを続けていきたい」と大和。巨人とは4・5ゲーム差。22年ぶりのリーグVへ、原巨人を最後まで追いかける。(浜浦日向)