バド桃田賢斗が代表合宿「質の高い練習できて充実」

引用元:日刊スポーツ
バド桃田賢斗が代表合宿「質の高い練習できて充実」

日本バドミントン協会は7日、今月1日から都内で行っている代表合宿の様子を公開した。男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)は、今年2月に1日だけ参加して以来、約7カ月ぶりの代表活動に「久しぶりに代表のみんなに会うことができました。1球1球、質の高い練習ができて充実しています」と語った。

桃田は1月のマレーシアでの遠征中に交通事故に巻き込まれた後、休養を経て2月の代表合宿に参加したが「シャトルが二重に見える」などの症状を訴え、練習初日に離脱。診断の結果、右眼窩(がんか)底骨折が判明した。その後、参加予定だった5月の代表合宿が中止となり、所属チームで練習を続けていた。「僕自身アクシデントがあって、ゼロからのスタートと言っても過言ではなかった。できることを1つ1つ、コツコツと練習していました」と話した。

代表選手、スタッフは集合時にPCR検査を実施し、全員の陰性を確認。合宿中は安全のため、男女別々のスケジュールで行っているという。日本代表の朴柱奉監督は「全員が問題なく参加できて良かった。久しぶりなので、コンディションをしっかりチェックする。来年の五輪で1番良い成績となるように頑張りたい」と述べた。

ワールドツアーは3月の全英オープン以降中断しているが、今後は10月3日からデンマークで行われる国・地域別対抗戦、男子トマス杯、女子ユーバー杯から再開される予定。日本協会は安全面に配慮しながら派遣する方向で、トマス杯が桃田の約10カ月ぶりの復帰戦となる可能性が高い。【松熊洋介】