桃田、10月『トマス杯』で復帰へ!7カ月ぶり代表合宿に合流「充実しています」/バドミントン

 バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26)=NTT東日本=が7日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている日本代表合宿での様子を、日本協会を通じて動画などで公開。元気な表情を見せた。1月にマレーシアでの交通事故で負傷し、2月の合宿を離脱して以来、7カ月ぶりの代表活動。10月3日開幕の国・地域別対抗戦、トマス杯(デンマーク)での公式戦復帰が濃厚だ。

 時折笑顔を交え、がむしゃらにシャトルを追った。日本のエースの桃田が、7カ月ぶりに代表合宿に合流。日の丸を背負う仲間と、再びコート上で汗を流せる喜びを口にした。

 「本当に久しぶりに代表のみんなに会うことができました。一球一球、質の高い練習ができていて、充実しています」

 事故と新型コロナウイルスが、桃田の日常を奪った。1月に遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷。2月の代表合宿中には物が二重に見える複視を訴えて離脱し、右目眼窩(がんか)底骨折の手術に踏み切った。

 「僕自身、アクシデントがあって、本当にゼロからのスタートと言っても過言でなかった。基礎練習、自分ができることを1つ1つコツコツ練習していました」

 その後は新型コロナウイルの感染が拡大。代表活動は桃田が不参加だった3月中旬の全英オープン出場が最後となり、合宿は何度も延期になっていた。今合宿は初日の1日にPCR検査を実施。全員の陰性を確認し、種目によって練習時間帯を分けるなど感染防止対策を徹底している。

 コロナ禍でワールドツアーは3月に中断。国際大会は10月3日開幕の国・地域別対抗戦、男子トマス杯と女子ユーバー杯(デンマーク)で再開が予定されている。朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチ(55)は「まず来月のトマス、ユーバー杯の準備」と合宿の意図を説明。日本協会は主力選手を派遣する方針で、桃田の公式戦復帰もトマス杯が濃厚だ。約9カ月ぶりのツアー大会、そして来夏に延期された東京五輪での金メダル獲得へ、桃田が着々と歩みを進める。(角かずみ)