中学生ペア遠藤&小笠原組、社会人から一時リード…敗戦も見せ場十分「高校でも頑張る」

引用元:スポーツ報知
中学生ペア遠藤&小笠原組、社会人から一時リード…敗戦も見せ場十分「高校でも頑張る」

◆バドミントン全日本総合選手権第1日(26日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館)

 各種目の予選が行われ、女子ダブルスでは今夏の全国中学大会を制した遠藤心夏、小笠原未結組(青森山田中3年)が、社会人選手に対して堂々と戦い抜いた。1回戦を相手の途中棄権で突破し、2回戦で関東チャンピオンの石橋麻美子、佐藤杏組(日立化成)と対戦。ストレートで敗れたものの、第1ゲームは強打などで9―7とリードするなど見せ場も作った。女子の樋口奈津樹(22)=七十七銀行=は単複合わせて5試合を戦ったが、最後に敗れ、本戦出場はならなかった。

 中学生ペアが、社会人相手に今の力を出し切った。予選2回戦。遠藤、小笠原は「最初から全力でいこう」と心に決め、強打で得点を重ねた。昨季S/Jリーグで1勝した石橋麻美子(22)とふたば未来学園高で全国高校総体団体優勝を経験した佐藤杏(18)ペアに一時は9―7のリード。その後はパワーで上回る相手に逆転を許し、ストレートの敗戦となったが、第2ゲームにはカウンターショットで得点を決めるなど見せ場は十分作った。小笠原は「大人の選手は力が全然違った。力は出せたけど相手が強かった」と敗戦を認めた。

 今季からペアを結成し、夏の全国中学大会ではフルゲームの接戦を制して中学女王に輝いた。遠藤は「(小笠原は)私よりダブルスの経験が長く、ゲームの作り方を知っている」と認める。初戦は第1ゲームで1点を取ったところで相手の高校生ペアが途中棄権を申告。思わぬ形で“初勝利”となったが「やっぱり試合で勝たないといけない。まだまだ力が足りないことが分かった」と前を向いた。

 2人とも来春からは青森山田高に進学予定。女子ダブルスは世界ランク(11月19日付)で2位・フクヒロペアの福島由紀(26)=アメリカンベイプ岐阜=と同3位・ナガマツペアの永原和可那(23)=北都銀行=が同校出身だ。「(ペア続行は)まだ分かりません」というが、2人とも目標の選手には「福島」を挙げ「先輩たちのように世界でも活躍できる選手になれるよう、高校でも頑張っていきたい」と決意。中学3年で経験した全日本の舞台を、将来の飛躍に生かす。(遠藤 洋之) 報知新聞社