青森山田最強のバドガール・高橋美優 ロンドン五輪代表に完勝!

引用元:スポーツ報知
青森山田最強のバドガール・高橋美優 ロンドン五輪代表に完勝!

◆バドミントン 全日本総合選手権 第2日(27日、東京・駒沢体育館)

 各種目の1回戦が行われ、女子シングルスで青森山田高2年の高橋美優が、ロンドン五輪代表で16年優勝の佐藤冴香(28)=ヨネックス=にストレートで快勝した。大竹望月(みづき、青森山田高3年)と組む女子ダブルスでも加藤美幸(24)、柏原みき(24)組=ACT SAIKYO=を破り、単複揃って初の初戦突破となった。

 17歳の勢いで、元女王を打ち破った。9月に全日本ジュニアを制した高橋は、シングルス初戦でロンドン五輪代表で16年大会優勝の佐藤を圧倒。167センチの長身を生かした強打とコート手前に落とすヘアピンショットなど、緩急を上手に使い分けて着実にリードを広げると、31分で勝利を手にした。佐藤は今年2月に左アキレス腱断裂のけがを負い、復調途上の状況ではあったが「同じ左利きで憧れの存在」という相手に快勝。「向かっていく気持ちで最後まで自分のプレーを貫けた」と胸を張った。

 大きな自信を得て臨んだ女子ダブルスでも、社会人相手に強さを発揮した。S/Jリーグでも活躍する加藤・柏原組を相手に、パワーとコンビネーションで押し切りストレートで勝利。第2ゲームでは一度相手にゲームポイントを奪われながらも、集中力を切らさずに逆転につなげた。

 大竹とは昨秋にペアを結成。わずか1年足らずで全国高校総体を制するなど世代トップに成長した。高橋が「先輩とは合う。一度もけんかしたことがない」と話せば大竹も「苦しい場面でも(高橋が)笑顔だったので自分も落ち着けた」と笑顔。抜群のコンビネーションを試合でも発揮した。

 中学から青森山田に進んだ高橋は昨年世界ジュニア代表になるなど、着実に世代トップの成長を続けてきた。前回は単複ともに初戦敗退に終わったが、両方で前回超えを果たし「1つ勝ててうれしいけど、目標は両方で8強」と前を向く。シングルスの2回戦の相手は昨年この大会で完敗した大堀彩(23)=トナミ運輸=だ。「去年は本当に何もできなかったので、どこまで通用するか。この舞台には限られた人しか立てないので楽しみたい」と高橋。自らの強みをフルに発揮して成長した姿をアピールする。(遠藤 洋之)

 ◆高橋 美優(たかはし・みゆ)2002年5月15日、兵庫・稲美町生まれ。17歳。小学1年からバドミントンを始め、青森山田中に進学。同3年時にシンガポールユース国際で女子シングルス3位、ダブルス優勝。青森山田高で今夏の高校総体女子ダブルス優勝、9月の全日本ジュニアで女子シングルス優勝。167センチ、57キロ。家族は両親と妹。 報知新聞社