3連覇目指す山口茜、“2世”に貫禄勝ちで8強「お手本であり続けるプレーをしていかないと」

引用元:スポーツ報知
3連覇目指す山口茜、“2世”に貫禄勝ちで8強「お手本であり続けるプレーをしていかないと」

◆バドミントン 全日本総合選手権 第3日(28日、東京・駒沢体育館)

 女子シングルス2回戦で、3連覇を目指す山口茜(22)=再春館製薬所=が、19年世界ジュニア選手権女王の郡司莉子(17)=熊本・八代白百合学園高=を20―22、21―18、21―15で下し、8強入りを決めた。

 山口は14年世界ジュニア選手権優勝。若手登竜門の世界ジュニア女王同士の対決が初めて実現した。第1ゲームは「出だしは良くなかった。相手(郡司)のスピード感につきあってしまったのが良くなかった」と山口。終盤競り負けて落とした。

 第2ゲーム以降は山口の技術が光り、徐々に主導権を確保。コートの四隅に振り回し、ネット前に絶妙に沈める球も光った。「郡司選手はいいショットがたくさんある。勝って良かった」。郡司も「1ゲーム目に決まっていた球が、2ゲーム目からとられはじめた。対応が早くてどうしようか考えきれなくて、そこが自分と違うところ」と世界ランク1位経験者の底力に脱帽した。

 熊本・八代白百合学園高2年の郡司にとって、同じ熊本が拠点の再春館製薬所のエースはあこがれの存在。世界ジュニア制覇のキャリアや背格好も似通っている“山口2世”だ。「前に落ちるドロップや、カットで脚を使わせられた。まねして自分のプレーに取り入れたい」と目を輝かせた。貫禄を示した山口も「お手本とか、そういう存在であり続けられるプレーはしていかないといけないと思う」。世代を超えた切磋琢磨が、上げ潮のバドミントン界をさらに盛り上げる。 報知新聞社