バドミントン、チャレンジ制度の待ち時間に苦言続々 桃田「だったらない方がいい」

バドミントン、チャレンジ制度の待ち時間に苦言続々 桃田「だったらない方がいい」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、東京・駒沢体育館)

 各種目準々決勝が行われているが、ビデオ判定による「チャレンジ制度」に選手が苦言を呈している。

【写真】「チャレンジ」を経験したナガマツ組はこの表情

 男子シングルスでは、世界ランキング1位の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が「すごく気になりました」と語った。所属の後輩、古賀穂(23)との対戦。第2ゲームで2度、「チャレンジ」が行われた。モニターに映し出される映像は、落下地点が実際とは全く違った場所で示され「納得いかない」と苦笑。

 結果には「仕方ない」と理解を示したが、最大の問題は3分以上中断した待ち時間だ。「椅子とか用意してほしいくらい」と冗談半分で語り「だったらない方がいい」と話した。

 また、女子ダブルスでは、世界ランク3位の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が第2ゲームに「チャレンジ」を経験。一度は「IN」という映像が出たが、直後に「OUT」と表示され、会場は混乱した。無事準決勝進出を決めたものの、やはり待ち時間は長く、永原は「使いたい場面でも躊躇(ちゅうちょ)してしまう。待ち時間が長いと体も冷えてしまうので」と苦笑いだった。

 映像判定は一昨年から導入されており、今回が3大会目という。