渡辺、東野組がV3! 混合ダブルスの東京五輪メダル候補が確かな強さ…

引用元:スポーツ報知
渡辺、東野組がV3! 混合ダブルスの東京五輪メダル候補が確かな強さ…

◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(1日、東京・駒沢体育館)

 混合ダブルス決勝で、世界ランク3位の渡辺勇大、東野有紗(日本ユニシス)組が、西川裕次郎、尾崎沙織(NTT東日本)組を21―13、21―15で下し、3連覇を達成した。同種目では、05年~08年大会で4連覇した舛田圭太、前田美順組以来。混合複のエースが、日本一のタイトルで確かな強さを示した。

 第1ゲーム序盤は渡辺のカットで点を奪い、リズムを作った。中盤は競り合う展開が続いたが、相手の空いたスペースを丁寧についてミスを誘い、徐々に突き放した。第2ゲームも巧みなコンビネーションと強打で流れを渡さず、そのまま押し切った。

 世界ランク3位。20年東京五輪表彰台の有力候補だが、“宿敵”がいる。今夏の世界選手権準決勝でも敗れた世界1位の鄭思維、黄雅瓊組、世界2位の王懿律、黄東萍(ともに中国)組。現状のままなら五輪でも第1、第2シードを占めることが有力で、順当なら準決勝でどちらかのペアを倒さないと決勝の扉は開かない。日本代表の朴柱奉監督も「中国のトップ2ペア以外にはいい勝負ができるが、中国にはスピード、パワーで負けている。五輪レースでもう1回仕上げて、中国ペアとどこまで勝負ができるかが大事」と話す。

 今月中旬には、年間成績上位によるツアーファイナル(11~16日、中国・広州)が控える。日本で比類無い強さを示した2人は、東京五輪へ打倒・中国という最大の宿題に取りかかる。

 

 渡辺勇大「やはり優勝は気持ちがいいもので、引き続き頑張っていきたいと改めて思いました。自分としては少し(緊張で)硬くなって満足いかないけど、勝ち切れたというのが良かった。まだ五輪レース中なので気を抜かずにいきたい。日本で行われる最高の舞台で金メダルをとりたい」

 東野有紗「プレッシャーある中で優勝できたのはいい経験になった。国際大会でもこの経験を生かしたい。2人で楽しんで、来年の東京では金メダルを持って帰ってこられるように頑張るので応援よろしくお願いします」 報知新聞社