奥原希望1年ぶりタイトル、フットワーク改良で結果

引用元:日刊スポーツ
奥原希望1年ぶりタイトル、フットワーク改良で結果

<バドミントン:全日本総合選手権>◇最終日◇1日◇東京・駒沢体育館◇女子シングルス決勝ほか

女子シングルスで、世界3位の奥原希望(24=太陽ホールディングス)が4年ぶり3度目の優勝を果たした。

初優勝を狙った大堀彩(23)に22-20、21-4のストレート勝ち。海外大会も合わせ、18年11月の香港オープン以来のタイトルを手にした。「最後、ようやく私らしい足を使ったプレーができた。久しぶりにタイトルをとれてうれしい」。

奥原は、18年11月の香港オープンを最後に、海外ツアーの決勝で7連敗。19年は、海外でのタイトルがまだない。その中で、この日も、第1ゲームの出だしで1-6まで離された。「また(決勝で負け)か」と、不安が頭をよぎった。しかし、「私らしくがまんして、しぶとく返していった」ことで追いつく。

第1ゲームの終盤、経験の差が出た。2年前に決勝に進んだとはいえ、まだ、大堀は全日本タイトルがない。奥原は17-19とリードされる展開から、相手のミスを誘うなど、土壇場で逆転に成功。第2ゲームはスタートから11点を連取し圧倒した。

決勝で敗れ続けたことで、「世界のトップに簡単に負け続けた。今の状態では世界に通用しない」と、持ち味のフットワークの良さを見直した。シャトルにきちんとした体勢で入れるフットワークで準備し、相手にコースを読ませない練習を続けてきた。

そして、国内最高峰の大会で、ようやくその結果が出た。しかし、それは東京オリンピック(五輪)への過程でしかない。昨年の全日本でプロ宣言。「東京五輪で勝つためにプロになった。そこでの結果がすべて」。しっかりと最大の目標を見つめている。