【陣内貴美子の目】桃田、ショット試す余裕あった

引用元:スポーツ報知
【陣内貴美子の目】桃田、ショット試す余裕あった

◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日 ▽男子シングルス決勝 桃田2―0西本(1日、東京・駒沢体育館)

 桃田選手には、いい意味での余裕がありましたね。攻撃では緩急をつけ、コートの四隅を使ってスマッシュやカットなど多彩な球種を打ちながら、どれが有効かゲームの中で試しているようにも見えました。西本選手とは代表合宿で一緒に練習し、手の内も分かっている相手。勝ち方にもこだわっていたと思います。

 渡辺、東野組は日本の混合ダブルスを世界で戦えるレベルに引き上げたペア。体が小さくてパワーがない分、読みの早さ、シャトルに飛びつく速さ、ジャンプ力で大柄な相手に対抗できています。世界1~2位を占める中国ペアは強力ですが、ツアーでの試合を見ると渡辺、東野組には序盤から全力。ライバルとして意識する様子がうかがえます。駆け引きやサービス、レシーブなど、伸びしろは多い2人。中国ペアと力差をどう埋めていくか楽しみです。(92年バルセロナ五輪代表) 報知新聞社