遠藤&渡辺が日本勢対決で白星発進 「結婚記念日なので負けられなかった」

引用元:THE ANSWER
遠藤&渡辺が日本勢対決で白星発進 「結婚記念日なので負けられなかった」

 バドミントンのBWFワールドツアー・ファイナルズ(以下、WTF)が11日に中国・広州で開幕し、男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)は、2-0(21-19、21-13)で園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)を破り、白星スタートを切った。遠藤は「今日は、結婚記念日なので負けるわけにはいかなかった。勝手に1人だけ燃えていた。付き合い始めたのが11日。10年目で結婚して、今日で結婚して7年目。こういうときにアピールしておかないとね」と笑顔を見せた。

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 WTFは、夏の世界選手権を制した選手と、1年を通して行われるBWFツアー成績上位者の8名(8ペア)しか出場できないハイレベルな大会だ。世界選手権に次いで高いランキングポイントが設定されており、2020年東京五輪の出場権獲得に向けても重要な意味合いを持つ。

 4人(4ペア)1組で総当たり1回戦の予選ラウンドを行い、各組上位2位が決勝トーナメントに進む形式で行われる。男子ダブルスは、日本から出場する2組が同じ組に入り、なおかつ同組に世界ランク1位のフェルナンディ・マークス・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア)と、ともに身長190センチを超える長身ペアであるリ・ジュンフイ/リュウ・ユチェン(中国)が入っており、激戦必至の組み合わせとなった。

 初戦で実現した日本勢対決は、1日に国内で行った全日本総合選手権大会の決勝と同じ顔合わせ。前回は、園田が試合途中で脱水症状を起こして機動力が落ち、遠藤/渡辺が勝利した。気がかりだった園田の動きは、復調していたが、今度は嘉村がやや不調。ショットの精度が上がらず、得意とする後衛の園田、前衛の嘉村の形を作らせてもらえなかった。

厳しいグループにも遠藤は「楽しみしかない」
 遠藤/渡辺は、無理な攻撃を仕掛けずに守備的なラリーの中で相手を攻略した。遠藤は「相手が少し硬い印象だった。第1ゲームの終盤は危なかったけど、いつもなら低く球を落とそうとしてしまうところでも、落ち着いて高い球を上げられたのが良かった。低い展開に付き合ったら、100パーセント勝ち目はない」と相手を誘うラリーに手応えを得ていた。

 五輪出場権獲得レースは、来年4月末まで続き、来年4月30日に更新される世界ランキングで同国から8位以内に2組以上が入っていれば、最大2組が五輪に出場できる。10日に更新された世界ランクを見ると、園田/嘉村が4位、遠藤/渡辺が6位。今大会には7位の台湾ペアや、12位のマレーシアペアも出場しており、相手より多いポイントを稼ぐために、4強入りしたいところ。

 厳しい組み合わせのグループだが、遠藤は「勝っても負けても、これだけ豪華なメンバーと3試合はできる。楽しみしかない。1つでも多く上がっていけるように頑張りたい」と話した。翌日以降は世界ランク1位と3位が相手となるが、愛の力でライバル対決を制した勢いを持って世界の強豪を打ち破りにいく。 平野 貴也 / Takaya Hirano