桃田賢斗、4年ぶり2度目のファイナル制覇 “宿敵”ギンティンから魂の大逆転

桃田賢斗、4年ぶり2度目のファイナル制覇 “宿敵”ギンティンから魂の大逆転

 ◇バドミントン ツアーファイナル最終日(2019年12月15日 中国・広州)

 各種目の決勝が行われ、男子シングルで世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)は同8位のアンソニー・シニスカ・ギンティン(23=インドネシア)を2―1(17―21、21―17、21―14)で撃破し、4年ぶり2度目のファイナル制覇を成し遂げた。

 トップランカーの桃田が“宿敵”との死闘を制した。第1ゲームを先取されたが、第2ゲームを奪う。最終ゲームでは5―12の場面から怒濤(どとう)の7連取で追いつき、逆転に成功した。ギンティンには過去10勝4敗と勝ち越していたが、直近のフランス・オープンで敗北。圧倒的なスピードを警戒し、「トップを争う選手」と意識するインドネシアの若きスターを振り切った。

 桃田は今大会で東京五輪出場を確実にし、ファイナル王者の称号も手にした。今年は連覇した世界選手権を筆頭にツアー10勝。全日本総合選手権でも連覇を達成するなど安定感が際立つ。「積み重ねの中に五輪があれば」。一戦必勝を掲げる求道者が、また1つ、箔(はく)を付けた。

 ツアーファイナルは8月の世界選手権優勝者と世界ツアーツアーのポイント上位を合わせ、各種目8人(組)のみが出場する頂上決戦。優勝者の賞金は12万ドル(約1310万円)。