トナミ運輸、4連覇に王手 結成3日の園田・保木組が大熱戦制す「盛り上げながら勝利できました」

引用元:スポーツ報知
トナミ運輸、4連覇に王手 結成3日の園田・保木組が大熱戦制す「盛り上げながら勝利できました」

◆バドミントン S/Jリーグ順位決定戦(21日、東洋通信スポーツセンター)

 バドミントンS/Jリーグのトップ4トーナメント準決勝が行われ、Sブロック1位のトナミ運輸(高岡市)は、2―1で日本ユニシス(東京)に勝利。4連覇に王手をかけた。けが人が続出する中、園田啓悟(29)保木卓朗(24)組が気迫満点のプレーを連発。“即席ペア”が2―0で第2ダブルスを制し、勝利を呼び込んだ。

 結成わずか3日の園田・保木組が、大熱戦を制した。第2セット、デュースの末に取って勝利を決めると、2人は抱き合って喜びを爆発させた。2500人で満席となった地元体育館で決勝進出を決めた。園田は「プレッシャーはかかったが、しっかりと声を出し、盛り上げながら勝利できました」と笑顔を見せた。

 大ピンチを救った。園田とペアを組む嘉村健士(29)が右肩を痛め、保木のペア、小林優吾(24)は左脇腹を故障。荒木純監督は「2年前のトップ4で園田・保木組を試したら、当たって優勝した。絶対的なダブルスを作りたい」と大会3日前に決断。急ピッチで調整して本番に挑んだ。

 男子ダブルスで世界ランク3位の園田に対し、14位の保木と実力は十分。立ち上がりはミスもあったが、後衛の園田が豪快なジャンピングスマッシュで崩すと、前衛の保木は「園田さんの後衛を信じてプレーした」と強打でフィニッシュ。終盤は、強気の高速低空ラリーで勝利を呼び込んだ。

 東京五輪出場レースは佳境に入った。「10~12月は毎週試合でほとんど休めない。心身共に疲れ切っている」と荒木監督は話すが、故障知らずの2人がチームを救った。決勝の相手はすでに東京五輪出場を確実にしている絶対エース・桃田賢斗(25)を擁するNTT東日本。「オリンピックレースに出られるのも、みなさんのおかげ。日本一になって恩返ししたい」と保木。体力抜群の急造ペアが、念願の4連覇を引き寄せる。(中田 康博) 報知新聞社