トナミ運輸がバド4連覇「選手たちに感謝」荒木監督

引用元:日刊スポーツ
トナミ運輸がバド4連覇「選手たちに感謝」荒木監督

<バドミントン:S/Jリーグ>◇決勝◇22日◇富山・東洋通信スポーツセンター◇男子団体

【写真】桃田賢斗と接戦を演じた西本拳太

トナミ運輸(富山)がNTT東日本(東京)を2-1で破り、4連覇を飾った。

トナミ運輸は初戦のダブルスで保木卓朗(24)、常山幹太(23)の日本代表コンビがストレートで先勝。続く2戦目のシングルスでは西本拳太(25)が世界ランキング1位の桃田賢斗(25)と対戦。1日の全日本総合決勝では全く歯が立たず0-2で完敗。ただ、普段練習している会場での大会とあって、超満員の観客から大声援を受けながら戦った。第1ゲームを奪われたが、第2ゲームはジュースの末に奪うなど奮闘。最後は桃田の技術とパワーに屈したが、試合後に桃田は疲労で立てなくなるほど。「19年の最初も桃田選手との試合だった。最後に1ゲーム取ることができたのは良かった」と今年最後の試合で、西本は世界王者をあと1歩のところまで追い詰め、第3試合の園田啓悟(29)、嘉村健士(29)組に士気を下げることなくつないだ。

バトンを受けたソノカムペアだったが、嘉村は11月ごろから右肩に痛みがあり、今大会は開幕戦のみの出場だった。「後輩がいい流れを作ってくれた。主将としてこれまで貢献できていない分、最後は自分が決めたいと思った」と前夜に出場を決定。肩も上がらず、打つときに痛みがあるような状態だったが、座薬を入れて試合に臨んだ。嘉村が本調子でない中、元気いっぱいの園田が躍動。「どんな状況でも引かずに自分たちから攻め込んでいった」と、声を出して自分を鼓舞しながら、後衛から強打を打ち込んだ。最後は嘉村も痛みをおしてスマッシュを打ち、ストレートで勝利した。

16年にS/Jリーグが始まってから4大会すべてで優勝。リーグ戦も全勝でTOP4に進出した。嘉村は「どこにも譲りたくない。地元の高岡でたくさんの応援の中で優勝でき、チームとして成長したと思う」と振り返った。けが人がいる中、チームとして万全ではない状態が続きながらも、層の厚さを見せつけ、01~04年の日本リーグ1部時代の4連覇に並んだ。荒木監督は「本当に強いチームになった。選手たちに感謝したい」と笑顔を見せた。トナミ運輸の黄金時代はまだまだ続く。