桃田賢斗、魔の30分 インドネシア転戦取りやめ…本隊と別移動で事故に

桃田賢斗、魔の30分 インドネシア転戦取りやめ…本隊と別移動で事故に

 遠征先のマレーシア・クアラルンプールで交通事故に巻き込まれ負傷したバドミントン世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、日本バドミントン協会は13日、顎部裂傷、眉間部裂傷、唇裂傷、全身打撲という診断を受けたと発表した。当面、現地で経過観察するという。

【写真】つぶれた運転席…トラックの下に突っ込んだワゴン車

 日本協会によると、桃田は当初はマレーシアからインドネシアでの試合に転戦する予定だった。ただ、下肢の炎症のため回避を決め、日本に帰国するため、インドネシアに向かう選手団本隊よりも約30分早く宿舎を出発。そこで不運な事故に見舞われたという。

 日本協会や現地報道によると、13日午前5時ごろ、桃田らの乗ったワゴン車が、30トントラックに追突。運転席、助手席の1列目は完全につぶれ、マレーシア人運転手は死亡。2列目の乗車していた桃田と、帯同スタッフの森本哲史トレーナー、3列目に座っていた平山優コーチ、世界連盟の技術スタッフが負傷し、そのまま病院に搬送された。桃田は全身打撲のほか、顎、眉間部、唇を裂傷。流血し、縫合手術を受けたという。