桃田の今後 3月全英目標に「準備していく予定」と朴HC 先ずは心身治療に「集中」

桃田の今後 3月全英目標に「準備していく予定」と朴HC 先ずは心身治療に「集中」

 遠征先のマレーシア・クアラルンプールで交通事故に巻き込まれ負傷したバドミントン世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=について、日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(66)が14日、都内で状況報告を行い、現地の朴柱奉ヘッドコーチ(HC)からのコメントを発表。桃田の今後について「身体と心が安定されれば、今から8週間後の3月に行われる全英オープンも目標に準備していく」とした。

 朴コーチは桃田が疲労による炎症がひどく、インドネシアオープンを見送り、帰国する途中の事故だったと改めて説明し「あまりにも大きな不慮の事故が起きてしまった。私たち自身はもちろん、本人の心と体が傷つくようなことが起きて残念だ」とショックをにじませた。

 「ドライバーの方が亡くなったことは非常に残念だが、大きな事故に巻き込まれておきながら今回の負傷で済んだことは不幸中の幸いだった」ともコメント。今後は「先ずは負傷の回復と事故の後遺症に対する心理治療に集中していきたい」と心身のケアをなにより優先させるべきとし、「治療の経過を見ていく事が前提ではあるが、体と心が安定されれば、今から8週間後の3月に行われる全英オープンを目標に準備していく予定です」とした。