五輪2大会出場の池田氏、桃田には「メンタルケア必要」/バドミントン

 遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、全身打撲などのけがを負ったバドミントン世界王者の桃田賢斗(25)=NTT東日本=が、15日に帰国することが14日、日本バドミントン協会から発表された。

 桃田を幼少期から知るバドミントン関係者は「性格的には引きずらないタイプ」としたが、「練習を1カ月休んだら元の状態に戻すのに数カ月かかる。技術面はすぐに戻ると思うが、体力面が心配」と懸念した。

 2008年北京、12年ロンドンと五輪連続出場の池田信太郎氏(39)は海外での移動時について「メンタルのケアが必要。不安を抱かせない配慮、対応を考えないといけない」と訴える。

 日本スポーツ精神医学会の内田直理事長は、桃田が16年リオデジャネイロ五輪に出場できなかった後に復活したことを踏まえ「PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの可能性がないともいえないが、大事故も乗り越えられるスピリットを持った選手ではないか」と期待した。