桃田賢斗が退院「早く元気なプレーを」競泳・瀬戸大也も復活ヘエール

引用元:スポーツ報知
桃田賢斗が退院「早く元気なプレーを」競泳・瀬戸大也も復活ヘエール

 マレーシア遠征中の交通事故で負傷したバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=が17日、検査入院していたNTT東日本関東病院から退院した。所属先が明らかにした。検査の結果、身体面に異常なしと診断されたが、当面は静養に努める。桃田は所属先を通じ「1日も早く元気なプレーをお見せしたい」などと事故後、初めてコメントした。また、同い年で競泳の東京五輪代表主将・瀬戸大也(25)=ANA=は、復活ヘエールを送った。

 1泊2日の検査入院の結果、桃田は「異常なし」と診断された。この日の午後、所属先を通じ、事故後初めて公にコメントを発表した。事故で亡くなった運転手の冥福を祈ると同時に、「応援いただいているファンのみなさま、マレーシア政府や日本バドミントン協会をはじめとした関係者のみなさま、この度はご心配をおかけしましたが、幸いにも日本帰国後の精密検査でも異常が見当たらず本日退院することになりました。事故後、多くのご支援をいただき本当にありがとうございました」と、感謝をつづった。

 13日早朝に、帰国の途で事故に遭った。車は大破し、現地では顔面3か所の裂傷と全身打撲との診断を受けた。帰国の際も、眉間に5センチ弱、右顎に裂傷が見受けられ、16日から慎重に再検査を行った。3月中旬の全英オープン(英バーミンガム)を復帰のメドとしているが、練習再開は未定。今後は精神面のケアもしつつ、復帰への歩みを進める。「当面は静養することになりますが、心身の回復に努め、1日も早く元気なプレーをお見せし、支えてくださっているみなさまに恩返しをしていきたいと考えています」と、コートに戻る意欲を示した。

 金メダルを目指す同志も復帰を心待ちにする。この日、今年初レースとなる国際水連(FINA)主催の賞金レース出場のために北京へと出発した瀬戸と桃田は、1994年生まれの同世代だ。昨年末にプライベートで会う機会があり意気投合。LINEでもよくやり取りし、再会を約束していたさなかの事故だった。事故後、お見舞いのメッセージを送ると「何とか大丈夫」という返信があったという。「一緒に同じ色(金)を目指してやっている仲間。早くよくなってくれることを祈りたい」と、友人を気遣った。(太田 倫) 報知新聞社