桃田の復帰白紙…五輪へ待たれる完全復活 慎重な道のりに

引用元:産経新聞

 先月13日にマレーシアで巻き込まれた事故から1カ月足らず。桃田の復帰計画は白紙に戻った。右眼窩(がんか)底骨折で全治3カ月の診断を受けた。再び治療に軸足を置き、慎重に復帰への道を歩むことになる。今夏の東京五輪への影響が懸念される。

 関係者によると、桃田の執刀医は約1週間の安静を経れば軽いジョギングなどの運動を開始できる、との見解を示しているという。その後は骨折の回復具合と相談しながら、基礎トレーニングやバドミントンの練習の強度を段階的に上げていくことになる。

 診断どおりの期間でコートに戻ってくると、5月中旬に開幕するトマス杯(デンマーク)で実戦復帰する可能性がある。桃田は昨年12月時点で、東京五輪出場を確実にする国際大会でのポイントを獲得していた。以降も実戦感覚を重視し、国際大会に参戦していた。周囲には「一日も早くコートに立ちたい」と話している。試合勘を取り戻し磨くためにも、早い“完全復活”が待たれる。(久保まりな)