プロレスドクター・林督元氏、眼窩底骨折の桃田賢斗は「五輪に間に合わせることは十分可能」

引用元:スポーツ報知
プロレスドクター・林督元氏、眼窩底骨折の桃田賢斗は「五輪に間に合わせることは十分可能」

 先月のマレーシア遠征中に交通事故に遭ったバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(25)=NTT東日本=が、右目の眼窩(がんか)底骨折と診断され、8日に手術を受けたことが分かった。所属チームが発表した。担当医によれば、全治は3か月。交通事故からの復帰戦として出場を予定していた3月の全英オープン(OP)は回避し、実戦復帰もずれ込む見通しとなった。最有力候補となっている20年東京五輪金メダル獲得へ、暗雲が垂れ込めた。

 林督元氏(医師、新日本プロレスリングドクター)「眼窩底と呼ばれる、眼球を下から支えている薄い骨が折れることを眼窩底骨折という。ボクシング、球技など前方からの強い外傷が原因で起こる。最初の検査で分からないケースも多い。物が二重に見える(複視)症状があり、自骨やプレートで再建する手術が一般的。術後はなるべく動かさず安静にして経過観察していけば、眼球の上下の動きは良くなっていく。視神経や眼球を損傷していない限り、視力への影響は少なく、骨折が回復すれば複視も改善する。桃田選手の全治3か月は長いが、手足は動くので、患部に負担がかからない範囲で筋トレなどで体力低下を防ぎ、五輪に間に合わせることは十分可能だと思う」 報知新聞社